ファイナンシャル
プランナー(FP)コラム2023年の住宅価格の動向と住宅ローン金利の見通しについて
執筆者
AFP(日本FP協会認定)
住宅ローンアドバイザー
将来の幸せを守るライフエージェント
つくば店店長 黒田 恭史 が執筆しました。
激動の2022年も年末を迎え、残すところも僅かになりました。
依然として収束をみせない「コロナ禍」や「ウクライナ侵攻」に世界が翻弄された1年でもありました。このような世界情勢は、全世界のサプライチェーン(=供給体制)を崩し、物資の流通が滞ったことで、欧米を中心に高インフレ(=物価高)を招きました。
その経済対策として日本を除く各国は政策金利の引上げを相次いで実施しました。
しかし日本においては、ゼロ金利政策を変更していない為に対米ドルの為替レートが32年振りの大幅な円安となり、このことも日本国内の物価高の原因にもなりました。
現在(12月6日)では1ドル136円台と一時の円安水準よりも落ち着きましたが、米国のインフレはまだ継続しており、今後日本との政策金利差が開いていく見通しなので、いつ円安トレンドが再燃しても不思議ではありません。このことから、2023年の住宅価格の見通しは、前述した物価全般上昇の影響を当然受けて、住宅メーカーにもよりますが既に約5%近く値上げをしている会社もあります。それに加えて、住宅ローン金利の動向も気になります。フラット35の12月の基準金利は1.91%とじりじりと上昇しており、2%目前となっています。
2023年の4月には日銀の黒田総裁の退任が決まっており、後任の新総裁が政策変更をした場合には、円安による更なるインフレ(=物価高)の加速も考えられます。
よって住宅購入を現在検討されている方は、より早い行動と決断をして下さい。又、このコラムで何回もお話ししておりますが、住宅ローンは、固定金利の選択を上記の理由からお勧めしています。
住宅購入全般の個別相談については、住宅購入診断士の資格を持つ「おうちの買い方相談室つくば店」のファイナンシャルプランナーに是非お問合せ下さい。
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