ファイナンシャル
プランナー(FP)コラム

twitterfacebookinstagramline

スタグフレーション下における日米の住宅購入事情から読み解く
今後の取るべき対応策について

執筆者

AFP(日本FP協会認定)
住宅ローンアドバイザー

将来の幸せを守るライフエージェント
つくば店店長
黒田 恭史 が執筆しました。

米国ではコロナ感染やロシアのウクライナ侵略などの影響で高インフレが進行しておりその勢いが中々止まりません。消費者物価指数も直近では8%以上になっており、ガソリン価格や食品価格などあらゆる物の値上がりが起きています。その為、FRBは前回の会合で政策金利を0.75%引上げましたが、7月の会合でも同様に0.5%〜0.75%の引上げが予想されております。
一方、日本において日銀はマイナス金利政策を継続しており、日米の金利差や日本の貿易赤字体質の定着などで急速な円安・ドル高となっておりその上限はまだ見えていません。このような環境下での米国の住宅事情は、同様に価格の上昇が起きており一般の戸建て住宅の平均価格は約40万ドル(約5,400万円:1ドル135円)で、直近の30年固定金利6%で計算すると、毎月の住宅ローン返済額は323,757円となります。又、米国での固定金利と変動金利の選択割合は概算で固定金利が90%、変動金利が10%になっており、日本の固定金利30%、変動金利70%とはその比率が全く異なっております。
この中で、米国での変動金利を選択している10%は、現金でも購入できる購買層と推測されます。(変動金利で金利が上昇しても直ぐに返済が可能)
住宅ローンのような多額の資金を長期間で借入れる場合の金利選択は、「金利水準と今後の動向」をどう考えるかが重要です。
以前のコラムでも指摘しましたが今回と同様のゼロ金利であった1930年の世界大恐慌時には、その後35年間で世界の短期金利は約15%迄上昇したことや現在の世界的なインフレ傾向を考慮すると固定金利を選択することが安全であると考えます。
今後の世界経済は、政治体制の違いによる経済の分断が起こり従来のような経済効率ではなく、経済安保による同盟国中心のサプライチェーンに移行してきています。これは、生産コストの上昇を意味し現在のインフレを加速する要素となります。日本においては、「賃金が上がらない中の物価高」になるスタグフレーション対策として日銀が政策金利の変更をして短期金利が急騰した場合、変動金利の住宅ローンは破綻する危険性が高まります。
その上地政学リスクが高まっている不安定な時代では、不確定要素をひとつでも排除すべきです。
現在の自らの状況でどのような選択をすべきか、又どのような対策を取ればよいかを悩まれている方は、住宅購入診断士の資格を持つ「おうちの買い方相談室つくば店」のファイナンシャルプランナーに是非ご相談下さい。

茨城県・千葉県のエリアで住宅購入、リノベーション、住宅ローンの見直し…等を検討されている方ならどなたでも無料でご相談頂けます。【オンライン相談・出張相談対応】

つくば店店長 黒田 恭史

この記事を読んだ人は、こちらの記事にも興味を持っています。

人気コラムベスト5

  1. 頭金を運用するという考え方 住宅を購入するときに頭金をいくら入れようかと悩まれている方はとても多いです。また近年、積立NISAやiDeCoなどの資産運用に興味を持たれ、始めてみた方も非常に多いです。続きを読む
  2. インフレ対策「ローン完済」か「ローン破産」かの分かれ道 日本では、1980年代のバブル崩壊以降、長期間にわたりデフレの状態が続いていました。特に日経平均株価は1989年に3万8,957円をピークに下落し、「3万円台はもう戻らない」との声も多く聞かれていました。続きを読む
  3. 住宅ローンの変動金利への誤解と破綻について 住宅購入において殆どの方が住宅ローンでの借入を行いますが、ここで悩ましい問題の一つが「変動金利」と「固定金利」の選択になります。続きを読む
  4. 資金計画書の住宅ローンの保証料は金利前払い型?内包型? こんにちは^ ^山口です!住宅購入って理想の我が家で家族と一緒にたくさんの思い出をつくりながら過ごすことを考えるとワクワクしますよね!続きを読む
  5. 年収700万円で住宅ローン5000万円を組んでも大丈夫?返済の安全性を考える 初めてマイホーム購入を検討している方にとって、「年収700万円で住宅ローン5000万円を組んでも大丈夫か?」は大きな不安ですよね。結論から言えば、可能ではあるものの慎重な計画と余裕を持った返済計画が必要です。続きを読む

VOICE

最初から最後までずっと味方になってくれて、
大変感謝しております!

(千葉県船橋市 S様)

元々、夫婦で賃貸物件に住んでいてそこまで「マイホーム」の事は近々で考えてはいませんでした。そんな中、住んでいる部屋から一部水漏れが発生!... 続きを読む

我が家の現在と将来をきちんと考えて下さったのが
「おうちの買い方相談室」でした!

(茨城県つくば市 F様)

初めて「おうちの買い方相談室」に相談したのは、土地の購入を考えた時です。現在の収入で住宅ローンを組み、最後まで支払いが出来るのか?住宅ローンの審査が通るのか?不安になり、ご相談いたしました。実は、他のFPさんとも... 続きを読む

住宅購入専門のファイナンシャルプランナー(FP)による
茨城県・千葉県近郊の住宅購入・住宅ローンなどの無料相談予約 受付中です。

下記のようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談下さい。

  • 住宅購入や住宅ローンについてどこに相談して良いか分からない
  • 住宅ローンで変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか
  • 住宅価格が高騰していて買えないのでは・・・
  • 初めての住宅購入の際、まず何をすればよいのか分からない
  • 住宅展示場に行くと営業マンに売り込まれそうで怖い
  • お家の建築費以外にかかる費用の詳細が知りたい
  • 自分の理想のお家を建ててくれる住宅会社が見つからない

当社は、住宅購入に特化した知識と経験を持つ
独立系ファイナンシャルプランナーとして、
お客様の立場に立った中立・公正なアドバイスを行っております。

住宅購入相談の比較 当社 FP事務所 他の住宅相談窓口
所属 独立 独立 保険代理店など
中立性 高い 高い 低い
提案内容 幅広い 幅広い 扱う商品に偏る
住宅購入の知識 専門 詳しくないケースが多い 扱う商品に偏った知識
相談料 無料 無料 or 有料 無料

無料相談予約はこちら

ファイナンシャルプランナー(FP)コラム 一覧

PAGETOP