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「頭金」の運用と今起きている産業革命

執筆者

AFP(日本FP協会認定)
住宅ローンアドバイザー

将来の幸せを守るライフエージェント
つくば店店長
黒田 恭史 が執筆しました。

現在の世界経済で起きている事象をどの様に考えるかによって、住宅ローンの大切な「頭金」の活用方法に大きな影響を与えます。
それは18世紀から19世紀にかけて起きた産業革命と同様の産業革命が正に今、起きているという認識を持てるかによります。
つまり、前回の産業革命は石炭利用のエネルギー革命とそれに伴う社会構造の変化でありましたが、現在も産業革命が起きていると考える事象は以下の通りです。

(1)動力源の変化
前回の産業革命では、人力や馬車など人や動物などの動力源から石炭を利用した蒸気機関を活用した動力源に置き換わったことで、人の行動範囲の拡大や工場による大量生産が可能になり、経済活動が飛躍的に向上しました。
今回は、石炭から石油に移行したという化石燃料の種類の変更によるインパクトではなく、「電気」という全く異なる動力源に移行する過渡期になっています。
この世界的なあらゆる分野での動力源の移行は、従来の産業構造に地殻変動を起こし、新たな産業分野を創出する時代になっています。

(2)資産価値の変化
前回の産業革命による「大量生産による大量消費」時代は、「如何に良い物を安く作るか」と「差別化を図る高品質・高価格のブランド戦略」の時代でもありました。
この時代は「物」そのものに「価値」があった時代と言えます。
現在は所謂「物」そのものではなく「特許」や「権利」により価値を認める時代に移行しています。
「物」の製造過程での「特許」や「権利」が最も利益を産む時代になっています。

(3)マーケット創造力
従来は各分野での企業間の競争は、既存のマーケットにおける熾烈なシェア争いでした。
現在進行している先進国における人口減少や高齢化社会の急激な進展は、従来のマーケットの総需要が今後は大幅に増加することが見込めず、益々過当競争になることが予想されます。
今後の高収益企業とは「従来にないマーケット分野」(=ブルーオーシャン)の創造力を持つ企業のみが生き残り、その分野の利益を独占する時代なっています。

(4)貧富の格差
前回の産業革命により資本家と労働者階級が形成されましたが、現在は世界的に資本主義社会においてその貧富の差が拡大しています。
資本主義が高度化するとその弊害である貧富の差はより拡大するのが必然です。
その高度化する過程において、特に時代の変革期には大規模な「富の移動」があると言われています。
従来のビジネスでの成功モデルが陳腐化して、大企業の倒産やM&Aが行われる一方、新しいマーケット分野での新たな企業の出現という新陳代謝が起きます。
それに伴い株式公開による創業者利潤やそのような新興企業への株式投資などにより巨額の富を手に入れる人々が出現するという経済現象が起きます。

このような時代認識を持つことが出来れば、「頭金」を住宅ローンに単純に入れるのではなく、上記に該当する企業に株式投資することで、将来にはその投資資金は何十倍、何百倍にもなる可能性が十分あります。
このことにより人生の3大資金である「教育資金」や「老後資金」にも備えることが出来るばかりでなく、住宅ローンの繰上げ返済による早期の完済やインフレ対策にも十分対応出来ると考えられます。
運用には当然「リスク」は伴います。
しかし、リスクの本当の意味は「将来良くなるかも知れなし、悪くなるかも知れない」ということです。
現在の経済金融情勢では「リスクを取るか取らないではなく如何にリスクを取るか」の時代です。
「リスクを取らないというリスクがある」ことを忘れてはいけません。
どのようなリスクの取り方があるのかなどについては、住宅購入診断士の資格を持つ「おうちの買い方相談室つくば店」のファイナンシャルプランナーに是非ご相談下さい。

茨城県・千葉県のエリアで住宅購入、リノベーション、住宅ローンの見直し…等を検討されている方ならどなたでも無料でご相談頂けます。【オンライン相談・出張相談対応】

つくば店店長 黒田 恭史

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