ファイナンシャルプランナー(FP)コラム

住宅購入で貯金を使い切って大丈夫?手元に残すお金の考え方
執筆者
AFP(日本FP協会認定)
住宅購入診断士
住宅ローンアドバイザー
親しみやすさ抜群 ハウスメーカー出身プランナー
エグゼクティブライフエージェント 平野 豊

住宅購入を考えるとき、「頭金はできるだけ多く入れた方がいい?」「貯金はいくら残しておけばいい?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
住宅ローンの借入額を減らすために頭金を多く入れることにはメリットがありますが、貯金をほとんど使い切ってしまうのは注意が必要です。
今回は、住宅購入時に「手元に残しておくお金」について考えてみたいと思います。
頭金を多く入れるメリットは?
頭金を多く入れると、住宅ローンの借入額を減らすことができます。
借入額が少なくなれば、毎月の返済額を抑えることができ、将来支払う利息の負担も軽くなります。
そのため、「貯金があるなら、できるだけ頭金に入れた方がいいのでは?」と考える方もいらっしゃいます。
ただし、住宅購入では「住宅ローンをいくら減らせるか」だけではなく、「購入後にいくら手元に残るのか」も大切です。
家を買うと、購入後にもお金がかかる
住宅購入に必要なのは、物件価格だけではありません。
登記にかかる費用や住宅ローンに関する費用、火災保険料、引っ越し代など、さまざまな費用が発生します。
また、新居に合わせて家具や家電を買い替えたり、カーテン・照明・エアコンなどを揃えたりすると、想像していた以上に出費が増えることもあります。
「家を買ったら大きな支出は終わり」ではないことも、あらかじめ考えておきたいポイントです。
購入後の生活に必要なお金も忘れずに
そして大切なのが、住宅購入後の生活です。
お子さまがいるご家庭では、これから教育費が増えていく可能性があります。そのほかにも、車の買い替えや住宅の修繕、家族旅行など、さまざまな支出があります。
また、病気やケガ、転職、育児休業などによって、一時的に収入が減る可能性もあります。
そんなときのためにも、ある程度のお金を手元に残しておくことが大切です。
将来に向けた資産形成も選択肢のひとつ
最近では、NISAなどを活用して資産形成を始める方も増えています。
住宅購入に貯金のほとんどを使ってしまうのではなく、当面の生活に必要なお金や近い将来使う予定のお金を確保したうえで、将来に向けた資産形成にお金を回していくことも選択肢のひとつです。
もちろん、投資には元本割れのリスクがありますので、住宅購入に必要なお金や近いうちに使う予定のお金まで投資に回すことはおすすめできません。
住宅、教育、老後など、これから必要になるお金を整理したうえで、「使うお金」「残しておくお金」「将来に向けて準備するお金」と分けて考えることが大切です。
では、貯金はいくら残せばいい?
「具体的にいくら残せばいいの?」と思われるかもしれませんが、必要な金額はご家庭によって異なります。
家族構成や毎月の生活費、収入、今後の教育費、車の購入予定などによって、必要な金額が変わるためです。
まずは、万が一のことがあっても当面の生活を続けられるお金を確保すること。
さらに、数年以内に予定している大きな支出があれば、その分も考えておくと安心です。
大切なのは「頭金」と「手元資金」のバランス
頭金を入れて住宅ローンを減らすことも一つの考え方です。
一方で、住宅ローンを減らすことを優先しすぎて、手元のお金がほとんどなくなってしまっては、購入後の生活に余裕がなくなってしまう可能性があります。
大切なのは、「頭金をいくら入れられるか」だけではなく、「頭金を入れた後にいくら残るのか」まで考えることです。
住宅購入は、家を買うことがゴールではありません。
教育費や老後資金、将来に向けた資産形成など、住宅購入後もさまざまなお金が必要になります。
「自分たちの場合はいくらの住宅なら無理なく購入できる?」「頭金はいくら入れたらいい?」「貯金はいくら残しておけばいい?」など、住宅購入のお金について気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
ご家庭ごとのライフプランに合わせて、住宅購入後の生活も考えながら、無理のない資金計画を一緒に考えていきましょう。
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