ファイナンシャル
プランナー(FP)コラム住宅ローン「変動金利」の落とし穴
執筆者
AFP(日本FP協会認定)
住宅ローンアドバイザー
将来の幸せを守るライフエージェント
つくば店店長 黒田 恭史 が執筆しました。
住宅購入の際に頭を悩ませる問題のひとつに住宅ローンの「固定金利」「変動金利」かの選択をする事です。
現在、フラット35の基準金利は1.57%(全期間固定)<11月>になっておりますが、変動金利では0.4%を下回る金利も散見され、益々その選択を悩ましいものにしております。
「固定金利」、「変動金利」のそれぞれには当然メリット、デメリットがありますが、これはどちらを選択したら「有利不利」の問題ではなく、住宅ローンを組まれる方の「向き不向き」の問題として捉えるべきだと考えています。
「変動金利」は
- 半年毎に金利が変動
- 5年毎に住宅ローンの支払額の見直し
- その際には支払額の増加は、最大で1.25倍
という仕組みになっております。
ここで誤解が生じる場合が多くあります。
つまり、変動金利がいくら上昇しても現在支払っている住宅ローンの返済額の1.25倍を支払えば住宅ローンは当初の借入期間内に返済できると勘違いすることです。
例えば、金利の上昇で本来ならば従来の年間返済額の2倍支払う必要がある場合でも、単に1.25倍に抑えられているだけでその不足分は最終的に繰越されることになります。
その結果、不足分が残る場合には住宅ローンの最終返済月に一括で支払わなければなりません。
「変動金利」のメリットとデメリットを十分に考慮し、自らの「向き不向き」を考える必要があります。
それには「ライフプランシミュレーション」を作成し、将来の収入や貯蓄額の推移などをみた上で、「変動金利」を選択した場合にはその急騰にも対応できる準備が必要です。
このような問題には住宅購入診断士の資格を持つ「おうちの買い方相談室つくば店」のファイナンシャルプランナーに是非ご相談下さい。
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