ファイナンシャル
プランナー(FP)コラム

twitterfacebookinstagramline

住宅における「梅雨に向けての対策」

執筆者

宅地建物取引士
住宅購入診断士
2級FP技能士

なんでもご相談あれのスーパーマン
エグゼクティブライフエージェント

福士 和希 が執筆しました。が執筆しました。

2025年春もあっという間に過ぎていき、もうすぐ嫌な「梅雨」時期に。
私自身の家もこの「梅雨時期」になると、「湿気」に悩まされます。
住宅の中でもカビに悩まされることも皆様もあると思います。
今回は、そんな梅雨対策として住宅に何ができるかを考えていきたいと思います。

カビが生える条件

まずは、なぜカビが生えるのか。その条件をみてみましょう。

「カビが生える条件 3項目」

  • 湿度60%以上で繁殖、80%以上で活発に繁殖
  • 温度は20~30℃が一番危ない、0℃でも繁殖する
  • カビの栄養源は、ホコリ・食べカス・人のアカ

と言われています!

日本は、このカビが好む条件が揃っている地域のため、家自体もこの条件が揃いやすいのが現状です。

では、これを踏まえた上でどのような対策が立てられるのかを考えてみましょう。

新築時における湿気対策

①窓の配置を工夫する。

風通しを良くする窓の配置は、部屋の2面に、できれば対面で設置することです。
こうすることで、風が風上から家や部屋の中を通って風下へと、風の通り道を作ることができ、室内に効率的に風を流すことができます。
もう一つのポイントは、南北に風の流れを作ること。
南側を大きく、多く窓を配置しがちですが、実は北側も少し大きめの窓を配置すると風の通りがよくなります。
あたたかい空気は上に移動するため、入口を低く出口を高くすると、風が吹かない日でも温度差によって空気が通るようになります。これを「創風」といい、創風をうまく行うには、1階から2階、もしくは同じ階でも床付近から天井付近のように、窓の高さをずらし「縦の空気の通り道」を確保することが重要です。

梅雨時期でも晴れた日は収納の扉もあけて、換気が中々できない場所にも風を送ることも大切です。カビやダニは湿気だけで発生するわけではありません。ホコリなどのカビの餌となるものもあり、空気の動かない環境もカビの発生原因になります。風を家の隅々まで送ることで家の中の空気が動き(ホコリも動きます!)、結果的に湿気対策=カビ・ダニ対策になるのです。

②調湿作用がある素材を使用する。

漆喰や珪藻土は湿度の高いときには吸湿、乾燥時には放出する調湿作用があります。また内装に無垢材を使用すれば、周囲の温度や湿度に合わせて空気中の水分を吸ったり吐いたりしてくれます。最近は、湿気対策としてエコカラットを内装材に使用することも多いです。珪藻土の6倍、調湿クロスの25倍以上の調湿作用があり、結露やカビ・ダニの繁殖を防ぎます。室内干しの家庭の強い味方にもなるでしょう。

③高気密・高断熱・換気システムを考える。

高気密の新築住宅は、ほぼ隙間がない家なので、室内の空気が勝手に入れ替わることはありません。そのため温度と湿度を適切に管理でき、エアコンの空気が外に逃げ出すこともないのです。2003年に建築基準法が改正され、24時間の換気システムが義務付けられました。室内の空気を隅々まで入れ替えるには、隙間のない高気密と換気システムが欠かせません。
結露や建物の老朽化の原因となる湿気を、高気密と換気システムにより効率的に排出し、カビやダニの発生リスクを軽減します。また結露の原因は、寒暖差です。断熱材が不十分、断熱性能の低い窓ガラスやサッシを使用すると、寒暖差によって壁内外や窓に結露しやすくなります。結露やカビ、湿気を防ぐには、家の高断熱化が欠かせません。断熱性の高い窓ガラスやサッシを採用したり、十分に壁の中に断熱材を施工したりすることによって、温度差がなくなり結露を防止できます。

④クローゼットや収納部分も換気する。

クローゼットや収納部分は空気がこもりやすく、窓や換気扇もないので、湿気が溜まりやすい場所です。調湿機能のあるクロスや仕上げ材をクローゼットの内部に施工を検討、換気装置を取り付け、空気の逃げ道を確保することをお勧めします。

新築時における住宅に対して、何を求めるかの中に、私はこの「湿気対策」ということも今になれば、もっと考えておけば良かったと思うばかりです。
これから、雨で洗濯物も外に干せないとなると、「部屋干し」ということにもなります。
そうなると、また家の中に湿気が溜まります。
悪循環に。

せっかくの住宅がカビに悩まされる。
収納にしまってあった思い出の品が、好きな服が、😢

こんなことにならないように、住宅の中身も考えていかないといけないですね。
これから住宅検討される方は、今一度この点も視野に入れてみては如何でしょうか?

茨城県・千葉県のエリアで住宅購入、リノベーション、住宅ローンの見直し…等を検討されている方ならどなたでも無料でご相談頂けます。【オンライン相談・出張相談対応】

エグゼクティブライフエージェント 福士 和希

人気コラムベスト5

  1. 頭金を運用するという考え方 住宅を購入するときに頭金をいくら入れようかと悩まれている方はとても多いです。また近年、積立NISAやiDeCoなどの資産運用に興味を持たれ、始めてみた方も非常に多いです。続きを読む
  2. インフレ対策「ローン完済」か「ローン破産」かの分かれ道 日本では、1980年代のバブル崩壊以降、長期間にわたりデフレの状態が続いていました。特に日経平均株価は1989年に3万8,957円をピークに下落し、「3万円台はもう戻らない」との声も多く聞かれていました。続きを読む
  3. 住宅ローンの変動金利への誤解と破綻について 住宅購入において殆どの方が住宅ローンでの借入を行いますが、ここで悩ましい問題の一つが「変動金利」と「固定金利」の選択になります。続きを読む
  4. 資金計画書の住宅ローンの保証料は金利前払い型?内包型? こんにちは^ ^山口です!住宅購入って理想の我が家で家族と一緒にたくさんの思い出をつくりながら過ごすことを考えるとワクワクしますよね!続きを読む
  5. 年収700万円で住宅ローン5000万円を組んでも大丈夫?返済の安全性を考える 初めてマイホーム購入を検討している方にとって、「年収700万円で住宅ローン5000万円を組んでも大丈夫か?」は大きな不安ですよね。結論から言えば、可能ではあるものの慎重な計画と余裕を持った返済計画が必要です。続きを読む

VOICE

最初から最後までずっと味方になってくれて、
大変感謝しております!

(千葉県船橋市 S様)

元々、夫婦で賃貸物件に住んでいてそこまで「マイホーム」の事は近々で考えてはいませんでした。そんな中、住んでいる部屋から一部水漏れが発生!... 続きを読む

我が家の現在と将来をきちんと考えて下さったのが
「おうちの買い方相談室」でした!

(茨城県つくば市 F様)

初めて「おうちの買い方相談室」に相談したのは、土地の購入を考えた時です。現在の収入で住宅ローンを組み、最後まで支払いが出来るのか?住宅ローンの審査が通るのか?不安になり、ご相談いたしました。実は、他のFPさんとも... 続きを読む

住宅購入専門のファイナンシャルプランナー(FP)による
茨城県・千葉県近郊の住宅購入・住宅ローンなどの無料相談予約 受付中です。

下記のようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談下さい。

  • 住宅購入や住宅ローンについてどこに相談して良いか分からない
  • 住宅ローンで変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか
  • 住宅価格が高騰していて買えないのでは・・・
  • 初めての住宅購入の際、まず何をすればよいのか分からない
  • 住宅展示場に行くと営業マンに売り込まれそうで怖い
  • お家の建築費以外にかかる費用の詳細が知りたい
  • 自分の理想のお家を建ててくれる住宅会社が見つからない

当社は、住宅購入に特化した知識と経験を持つ
独立系ファイナンシャルプランナーとして、
お客様の立場に立った中立・公正なアドバイスを行っております。

住宅購入相談の比較 当社 FP事務所 他の住宅相談窓口
所属 独立 独立 保険代理店など
中立性 高い 高い 低い
提案内容 幅広い 幅広い 扱う商品に偏る
住宅購入の知識 専門 詳しくないケースが多い 扱う商品に偏った知識
相談料 無料 無料 or 有料 無料

無料相談予約はこちら

ファイナンシャルプランナー(FP)コラム 一覧

PAGETOP