ファイナンシャル
プランナー(FP)コラム住宅ローン 変動金利を選択する前に
執筆者
AFP(日本FP協会認定)
住宅ローンアドバイザー
将来の幸せを守るライフエージェント
つくば店店長 黒田 恭史 が執筆しました。
現在、住宅ローンを借りる方の8割以上が変動金利を選択していると言われています。
住宅を購入するとき、変動金利と固定金利のどちらの方がいいのか悩む人が多いですが、
ほどんどの人は金利が低いという理由で変動金利になっています。
また、日銀が長期金利の変動幅を許容したことにより固定金利が上昇し、さらに変動金利を選択する方が増えていきそうです。
今回は、変動金利を選択される方に是非一度読んでいただきたい内容です。
<目次>
1. 変動金利とは
借入期間中に金利が変動する商品で、一般的には固定金利と比べて金利が低いです。
金利は半年毎に見直しされ、返済額は5年毎に見直しされます。
仮に金利が大幅に上昇し、それに伴い毎月の返済額が上がってしまったとしても、それまで支払っていた返済額の1.25倍までしか返済額が上がらない措置があります。
しかし、1.25倍ルールにより削減された返済額は払わなくてよいわけではなく、返済期間終了時に清算が必要となります。
2. これからの変動金利の推移
金利の推移においては、様々な要因が絡んできますが、一番大きな要因は日銀の動きと言えるでしょう。
その中でも気にすべきワードは『マイナス金利政策』と『ゼロ金利政策』です。
今まで日銀は、景気低迷を打開するために企業や個人が借り入れをしやすくしようと、ゼロ金利政策(1999年~)→マイナス金利政策(2016年~)という流れで進めてきました。
今後、その政策はもう無くても大丈夫と判断された場合、
マイナス金利政策が解除→ゼロ金利政策も解除→プラス金利へ、
と移り変わっていく可能性もあります。
こうなった場合、日銀の政策金利に応じて変動金利も上がっていく可能性があります。
3. 変動金利を選択する前に
変動金利を選択する場合は、借り入れをした当初の返済額で払っていけるかどうかで判断してはいけません。金利が上昇して返済額が上がっても払っていけるのかどうか、もしくは、金利が上がった場合に対処できるだけの預貯金を貯めていけるかどうかが重要なポイントになります。もし、現在の変動金利での返済額で毎月ギリギリの収支になりそうなのであれば、金利が上昇した場合は返済が滞り、せっかくのマイホームを手放さないといけなくなるかもしれないので、住宅購入の資金計画を練り直した方が良いかもしれません。
4. まとめ
変動金利は金利が低く、とても魅力的に映りがちですが、一方で将来的に金利が上昇する可能性があるというリスクも含んでおります。そのリスクに耐えられるだけの余力があるのかどうか、しっかり確かめてから住宅ローンを選択していくようにしましょう。そのためにも毎月の家計管理はもちろん、ライフプランニングによる生涯設計をしっかり立てましょう。実際に自分たちは変動金利を選択してもいいのかどうかご判断が難しい場合はぜひお気軽にご相談ください。
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