ファイナンシャル
プランナー(FP)コラム金利は上がるのか?住宅ローンを変動金利型で組んだ人が注意すべきこと
執筆者
AFP(日本FP協会認定)
住宅購入診断士
住宅ローンアドバイザー
親しみやすさ抜群 ハウスメーカー出身プランナー
エグゼクティブライフエージェント 平野 豊
長年の低金利に、「住宅ローンの金利は上昇しないもの」というイメージがついていた人も、最近の円安やインフレ、欧米の金利引き上げの傾向から「そろそろ住宅ローンの変動金利も上昇なするのではないか」と、危機感を持ち始めた方も多いのではないでしょうか?
実際に、日銀の黒田総裁の任期が23年4月までである事から、来年の春以降、「いよいよ日本でも金利の引き上げか」という予測を立てる人も増えてきています。
金利の引き上げにより住宅ローンの金利も上昇する可能性があり、特に現在「変動金利型」を選択している人は、より大きく影響を受けることになります。
本日は、「変動金利型」を選択している人が、「住宅ローンの金利上昇に備える方法」をまとめてご紹介致します。
いざ住宅ローンの金利が上昇した時に慌てることのないよう、今のうちから住宅ローンの金利上昇リスクに備えておきましょう。
住宅ローンの金利タイプは、大きく分けて3タイプで「全期間固定金利型」「変動金利型」「固定金利選択型」になります。
住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者調査」によると、「変動型」の金利タイプを選択した利用者は73.9%になります。以下は、「固定期間選択型」17.3%、「全期間固定型」8.9%ですから、いかに「変動型」を選択している人が多い事が分かります。
ここからは、「変動金利型」を選択している人に絞って考えてみましょう。
「変動金利型」の人が住宅ローン金利上昇に備えるには、
- 固定金利への借り換え
- 繰り上げ返済を行う
- 他の高金利のローンはないか確認する
などが挙げられます。
ただ、「固定期間選択型」を選択した人も、固定期間が短い人ほど「変動金利型」の人と同じような対策が必要になります。
いずれにしても、「今後も金利の上昇はないだろう」と予測して対策を怠るのではなく、「金利上昇はあるもの」として、今後の金利上昇によるリスクについて確認しておくことが大切です。今後のライフプランと合わせ、「住宅ローンによる破綻」を防ぐために、今一度住宅ローンを含めて家計の計画を一緒に見直しましょう。
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