ファイナンシャルプランナー(FP)コラム

家を買ったあとに、いくらお金がかかる? 住宅ローン以外の「見えない固定費」
執筆者
生命保募集人資格
損害保募集人資格
証券外務員二種
話しやすい、聞きやすい、家族に寄り添う安心感
ライフエージェント 金綱 亨

先日、家でちょっとした事件がありまして。
給湯器が壊れました。
「まあ、給湯器も長く使っているし、そろそろかな」と思いながら業者さんに見てもらったところ、どうやら我が家の給湯器は少し特殊なタイプだったようです。
交換するとなると、なんと70万円くらいかかるとのこと。
「え、給湯器って70万円もするの?」と、思わず聞き返してしまいました(笑)。
もちろん、すべての給湯器が70万円するわけではありません。我が家の場合は特殊なタイプだったので、余計に費用がかかったのですが、それにしても突然70万円の出費と言われると、なかなかのインパクトです。
こういうときに改めて思うのが、家って、買ったあとにもお金がかかるなぁということ。
家を買うときは、住宅ローンの返済額や頭金、購入時の諸費用などはしっかり考えます。
でも、実際に住み始めてからかかるお金については、意外と後回しになりがちです。
今回は、私自身の「70万円事件」もきっかけに、住宅ローン以外にかかる「見えない固定費」について、様々な視点から考えてみたいと思います。
① 固定資産税・都市計画税
まず忘れてはいけないのが、毎年かかる税金です。
代表的なのが「固定資産税」。地域によっては「都市計画税」もかかります。
住宅ローンは毎月支払うので意識しやすい一方、税金は年に数回の支払いになるため、家計から抜け落ちてしまうことがあります。
「毎月の住宅ローンは払えるから大丈夫」ではなく、年間でいくら必要なのかを確認しておくことが大切です。
② マンションなら管理費・修繕積立金
マンションの場合は、住宅ローンとは別に「管理費」と「修繕積立金」が毎月かかります。
さらに、将来的に修繕積立金が値上がりしたり、一時金が必要になったりするケースもあります。
そのため、住宅ローンだけを見て「今の家賃と同じくらい」と考えるのは少し注意が必要です。
③ 火災保険・地震保険
住宅を購入すると、火災保険や地震保険への加入も検討することになります。
保険料は契約内容や建物、地域などによって変わりますが、こちらも住宅ローンとは別に必要になる費用です。
毎月ではなく、まとまった金額を支払うこともあるので、更新時の負担も含めて考えておきたいところです。
④「家の修理代」はいつかやってくる
そして、今回私自身が痛感したのが、住宅そのものの修繕費です。
戸建てなら、外壁や屋根、給湯器、水回りなど。
マンションでも、室内の設備やエアコン、給湯器などは自分で修理・交換する必要があります。
こうした費用は、「いつ」「いくら」必要になるかを正確に予測するのが難しいものです。
だからこそ、「壊れてから考える」のではなく、毎月少しずつ修繕費として積み立てておくと安心です。
住宅購入は「住宅ローン+α」で考える。
住宅購入の予算を考えるとき、「住宅ローンはいくら借りられる?」だけではなく、
「住宅ローン以外に、毎月・毎年いくら必要になる?」という視点を持つことが大切です。
たとえば、住宅ローンが月10万円でも、管理費・修繕積立金、固定資産税、保険料、将来の修繕費などを含めると、実際の住宅関連支出はもっと大きくなります。
家は「買ったら終わり」ではありません。
購入後も安心して暮らしていくためには、住宅ローンの返済額だけでなく、家にかかるお金をまとめて考えることが重要です。
住宅購入の予算を決めるときこそ、「借りられる金額」ではなく「無理なく暮らし続けられる金額」を基準にしてみてはいかがでしょうか。
最後に、確認してほしい5つのポイント
□ 住宅ローン以外の住居費を把握していますか?
管理費・修繕積立金、固定資産税、保険料なども含めて考えてみましょう。
□ 毎月の住宅関連費は、手取り収入の何%ですか?
「銀行から借りられる額」ではなく、「家計から無理なく出せる額」を考えることが大切です。
□ 教育費や老後資金を確保できていますか?
住宅にお金をかけすぎると、将来の資金計画に影響することがあります。
□ 金利が上昇した場合も返済できますか?
変動金利を選ぶ場合は、金利上昇時の返済額も一度シミュレーションしておきましょう。
□「今」だけでなく10年後、20年後も払えますか?
住宅購入は長い付き合いです。現在の家計だけでなく、将来の収入や支出まp含めて考えてみましょう。
住宅購入で大切なのは、「買えるかどうか」だけではありません。
「買ったあとも、家族が安心して暮らし続けられるか」ここまで考えてこそ、本当の意味での住宅資金計画だと私は考えています。
「この予算で本当に大丈夫かな?」
「住宅ローン以外に、どんな費用を見ておけばいい?」
「今の家計で、将来も無理なく住宅費を払っていける?」
そんな疑問があれば、購入前に一度、相談してみるのをおすすめします。
「いくら借りられるか」ではなく、「いくらなら安心して暮らし続けられるか」。
住宅購入は、買う瞬間だけではなく、その後の暮らしまで含めて考えていきましょう。
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