ファイナンシャル
プランナー(FP)コラム

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ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する前に

執筆者

AFP(日本FP協会認定)
住宅ローンアドバイザー

将来の幸せを守るライフエージェント
つくば店店長
黒田 恭史 が執筆しました。

本日は私たちファイナンシャルプランナー(以下、FP)に相談する前に知っておいていただきたいことや相談にあたって気を付けていただきたいことをお話していきたいと思います。

これからFPに相談しようと思っていた方も、既に相談されている方もぜひご一読の上、参考にしていただければ幸いです。

1. FPってなに?

ファイナンシャルプランナー(FP)とは、ファイナンシャルプランニングを行う専門家のことを言います。
ファイナンシャルプランニングとは、相談者の豊かな暮らしの実現、夢や目標を達成するために家計、税金、不動産、保険、教育、年金、運用など様々な側面から人生の資金計画を立てることです。
ファイナンシャルプランニングを自分でやろうとしても、何から始めたら良いのか、何を勉強して何に気を付けたら良いのか、なかなか難しいかと思います。
それを専門的な知識と経験を持ってお手伝いするのがFPです。
FPに相談をすると、困っている事だけでなく、その根本的な原因までしっかり解決するために様々な角度からヒアリングするため、相談者が気づいていない問題点まで探し出して解決に導くことができます。

FPに相談できる内容一覧(参照:日本FP協会)

  • 家計管理
    →日々の家計管理
    →将来のための貯蓄方法         など
  • 教育資金
    →教育資金の準備
    →奨学金の活用             など
  • 住宅資金
    →住宅ローンの借り方
    →住宅ローンの繰上返済と借換え     など
  • 税制
    →医療費控除や配偶者控除の仕組み
    →所得税などの仕組み          など
  • 介護、医療費
    →介護費用の準備方法
    →介護保険制度の仕組み         など
  • 老後の生活設計
    →老後の生活資金の準備方法
    →老後の生活設計方法          など
  • 年金、社会保険
    →公的年金制度の仕組み
    →社会保障制度の仕組み         など
  • 資産運用
    →退職金の運用方法
    →投資信託などの金融商品の仕組み    など
  • 保険
    →保険の仕組み
    →必要な死亡保障、医療保障の考え方   など
  • 相続、贈与
    →遺言や相続に関する準備方法
    →子や孫への資金贈与          など

2. FPの種類とメリット・デメリット

FPは大きく分けて『企業系FP』『独立系FP』の2種類が存在します。

『企業系FP』
銀行、証券会社、生命保険会社、損害保険会社、住宅会社、不動産会社、税理士事務所などに所属しているFPのことを指します。

〇企業系FPのメリット
企業系FPはそれぞれ自社商品の販売を目的とした得意分野を持って活動している方が多い為、予め相談したいことが明確になっており、相談内容と得意分野が合致している場合、非常に細やかなアドバイスをしてくれます。

×企業系FPのデメリット
基本的には自社商品の販売を目的としている為、より良い改善手段があったとしても自社の商品を進められる可能性があります。
また、自社商品の分野を得意としている為、それ以外の問題点が眠っていたとしても気づかないまま相談が終わってしまう可能性があります。

『独立系FP』
企業には所属せず、自らFP事務所を立ち上げたり、FP事務所に所属しているFPのことを指します。

〇独立系FPのメリット
企業に所属しているわけではない為、特定の商品をお勧めしたりすることがありません。
相談者の問題を解決するために様々な角度から改善策を考えていくため、より良い改善策を見つけられます。また、自社商品という概念に囚われないため幅広い知識を持ち、企業系FPの方よりも幅広い分野を得意としている場合が多いです。その結果、相談者自身が気付いていなかった問題にまで気付いてくれることがあります。

×独立系FPのデメリット
基本的にお客様からの報酬で成り立っている所が多い為、相談料がかかることが多いです。

3. どんなFPに相談すべき?

企業系FPと独立系FPがいるのは分かったが、結局どんなFPがいいの?と思われる方も多いかと思います。そこで、私なりに良いFPの条件を2つ挙げてみました。

  1. 知識、スキル、経験が豊富なFP
    知識が豊富であることは当然の条件ですが、相談者の疑問を的確に理解し、それをわかりやすく伝えてくれるスキルがあるかどうか、というのも重要な要素になります。
    また、相談者に合わせて過去の事例なども交えながらイメージしやすくしてくれるとより問題解決しやすくなりますので、たくさん事例を持っている経験豊富なFPであるとより良いです。
    (例)FP1級など様々な資格を持っており、知識は豊富だが、話が分かりづらい。など
  2. 中立な立場でアドバイスしてくれるFP
    自分の得意分野(自社商品)だけで問題解決を図ろうとするFPもいます。その場合、知識が偏ってしまっている為、後で気付いた時には損をしてしまっているということもあります。
    (例)貯金や資産形成の相談をしたら、保険会社のFPから生命保険商品ばかりを案内される。など

4. ぜひFPに相談していただきたいこと

  1. ライフプランの作成
    ライフプランとは直訳すると『人生設計』です。
    人生においては様々な場面でお金が動いていきます。日々の生活費はもちろん、出産や子供の進学、転職や独立、住宅購入、自動車購入、旅行など人ぞれぞれで、全く同じ人生を歩む人は一人としていません。
    ですのでライフプランでは、自分自身に合った豊かな暮らしの作り方、夢の叶え方を経済的な側面から具体的に考えていくことができます。
    (例)
    • 老後、今の生活水準を守っていくためには毎月3万円貯金していければ大丈夫。
    • 住宅購入予算は4,000万円にしておけば、毎年旅行に行っても大丈夫。
    • 子供の大学費用は、毎月2万円を貯金と資産運用に回せば間に合いそう。 など
  2. 人生のリスク管理(生命保険などの見直し)
    人生においては、やはり楽しいことだけではなく想像もしていないような病気や怪我に遭遇してしまう場合もあります。そんな時に力を発揮するのが生命保険です。
    しかし現状は勧められるがままに加入していたり、インターネットでとりあえず加入している方が非常に多いです。
    病気や怪我のリスクに遭遇してしまった時に一番怖いのが、お金が原因で治療を諦めたり、将来の夢を諦めたり、自分や大切な人を苦しめる結果になってしまうことだと思います。
    FPに相談をすると、社会保障制度なども確認しながら、どのくらい保障が必要なのかしっかり確かめてから加入することができます
  3. 資産形成について
    『貯金と資産運用』についてです。
    日本ではこれまで金融教育がされてこなかった影響もあり、資産運用の普及率が非常に低いです。今でこそNISAやiDeCoなどの始めている方も増えてきましたが、良く分かっていないけどみんな始めているからとりあえず始めてみたという方も非常に多いです。
    ライフプランをするとどれくらいのリスクを取って運用していくべきなのか、現状の資産とのバランス、将来の夢や目標とのバランスを見ながら一緒に考えていくことができるため、しっかりと資産運用についての理解と目的を認識して続けていくことができるようになります。

5. まとめ

FPへの相談について長々とお話させていただきました。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。

今までのお話をギュッとまとめるとこうなります。
相談内容が明確で専門的な内容だけ相談したいということであれば、企業系FPへ、
お金関係全般について相談、確認してもらいたいということであれば、独立系FPへご相談ください。

そしてぜひライフプランを作成して現状を把握し、住宅購入や旅行などの将来の夢や豊かな暮らしを実現させるための道筋をしっかりと立てて、貯金と資産運用をバランスよく行っていってください。もちろん、リスク管理も忘れずに。

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つくば店店長 黒田 恭史

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