ファイナンシャル
プランナー(FP)コラム住宅ローンと円安
昨今、円安のニュースをよく耳にします。
2021年に入ってからじわじわ円安が進み、2021年末は114円くらいでしたが、
2022年3月には120円台に突入し、あれよあれよと145円を超えるまで円安が進んでしまいました。
他国は金利を引き上げる政策を続ける中、日本では金利を引き下げる金融緩和が続けられ、金利差が拡大している事と、資源価格が高騰し貿易赤字の拡大や経常収支の悪化が要因と考えられています。
日銀は4月に金融緩和を維持する方針を決めているうえ、戦争等色々な事が絡み合って、解消することは容易ではありません。
この円安は当面続くとみられています。
住宅ローンの金利には影響はあるのでしょうか?
変動金利は日銀の金融政策の影響をダイレクトに受けるため、当面金利の上昇は考えにくいと言われています。
しかし、長期固定金利は日銀の金融政策以外にも影響を受けます。
円安は長期固定金利の上昇要因になります。
しかし、日銀は長期金利の上昇を抑える政策を取っているため、大幅な上昇は考えづらいのが現状です。
長い目で金利の上昇対策を考えたほうが良いでしょう。
金利の上昇局面で効果を発揮するのは、固定金利です。
今、変動金利で借りていて固定金利に借り換えをするという選択肢も考えても良いでしょう。
固定金利は変動金利よりも高く設定されることが多く、さらに変動金利よりも早く上昇する傾向があります。
という事は、
「変動金利が上がってきたから固定金利に借り換えよう」
では時すでに遅しという事になります。
結局、先の事は誰にも分りませんのであくまでも推測でしかありません。
変動金利と固定金利。
今もこれからも難しい決断である事は変わりません。
自分自身とパートナーの性格に目を向け、どちらの方がストレスなく日常を過ごしていけるのか。
今一度、考えてみてはいかがでしょうか?
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